遠方の実家の相続などで所有している不動産が空き家になっており、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
近年、放置された空き家の増加は、社会問題にもなっています。
適切に管理されていないと、危険性が高まり、あとで大きなリスクを抱えることになりかねません。
そこで今回は、空き家を放置した際の危険性や管理方法について深掘りしますので、参考にしてみてくださいね。
空き家を放置したらどうなる?3つの大きな危険性とは
まずは、空き家を放置した際に考えられる3つの大きな危険性についてご説明します。
不動産の価値が下がる
空き家を放置すると建物が傷み、さまざまな場所でカビが発生したり、ゆがみが生じたりします。
封水も枯渇するため、水回りから異臭が発生する可能性も。
このように、生活するのが難しく不具合の多い建物は、不動産としての価値が下がってしまうでしょう。
法的な問題に発展する
空き家を放置すると、法的な問題に発展して、最終的には解体される可能性があります。
これは、2015年に施行された「空き家等対策の推進に関する特別措置法」によるもの。
エリアに大きな影響を与えるとみなされると、上記の処置が施され、解体費用を請求されます。
費用を払えない場合は公売にかけられ、土地まで失うリスクもあるので注意しましょう。
周囲への被害が発生する
たとえ空き家でも、所有する不動産を原因とする周囲への被害は、所有者の責任になってしまいます。
空き家は劣化による火災や害虫、ブロック塀の崩落などで、時間とともに周囲への被害が発生しやすいものです。
空き家を放置しないために!適切な管理方法をチェック
先述した大きな危険性を避けるためには、適切に管理することが大切です。
続いては、2パターンの管理方法についてみていきましょう。
所有者が定期的に手入れする
不動産の所在地が通える場所なら、1カ月に1回程度訪問し、自主的に管理しましょう。
コストを抑えたい場合は、こちらの管理方法がおすすめです。
大まかなチェック項目は、清掃・換気・通水・劣化部分の目視など。
必要な場合は、都度、補修しましょう。
第三者に任せる
不動産の管理会社に委託して、代理で管理してもらう方法です。
遠方にいる方におすすめの管理方法といえるでしょう。
とはいえ、さまざまな理由で管理が負担になる方もいるかもしれません。
その際は、上記以外に、賃貸や売却という手段を利用するのも一つの方法です。