自宅を売却して住み替えを検討している場合、「新居への住み替えを済ませてから売却する方法」と、「その不動産に住みながら売却活動を進める方法」があります。
「住みながらの売却」に違和感を覚える方もいるかもしれませんが、実はコスト面などではメリットも多い方法です。
そこで今回は、住みながら売却をスムーズに進める方法や、そのメリットについてご紹介していきます。
住みながら売却をスムーズに進める方法は不動産内覧がポイント
不動産に住みながら売却する場合も、空き家にしてから売却する場合も、基本的に売却方法は同じです。
しかし、当然「内覧」のときの状況が大きく異なります。
不動産売却において、内覧は購入の意志を大きく左右するものです。
生活感のありすぎる家はあまり良いイメージをあたえないので、住みながら売却の場合は特に入念な準備が必要になることを理解しておきましょう。
まず、掃除を済ませておくのはもちろん、「生活臭」を消すための換気は必須です。
また、家の中が暗いと無意識の部分で悪い印象が残ってしまいがちなので、昼間でも室内の照明はすべて点けておきましょう。
日当たりの良い時間帯に内覧を設定できると理想的ですね。
さらに、住み替えを機に処分する予定の物は内覧前に処分を済ませ、少しでも室内の物を減らしておくことをおすすめします。
モデルルームのような雰囲気を目標にして、物が少なく清潔感のある空間を目指しましょう。
当日は、内覧者に過度なアピールをすると逆効果になってしまうこともあるので、適度な距離を保ちつつ質問には丁寧に答えるよう心がけてくださいね。
また、引き渡し日の時点で新居が決まっていなければ仮住まいへの引越し費用や家賃も必要になってくるため、売却活動をおこないながら新居探しも進めておきましょう。
不動産に住みながら売却活動をおこなうメリットとは
不動産に住みながら売却を進めるメリットとしては、金銭面の負担を軽減できるという点があります。
先に売却を済ませられれば、そのお金を新居の購入資金にあてられるのはもちろん、住宅ローンが残っているのであれば売却額をその返済に回すことも可能です。
一方、先に新居を購入してから売却を進める場合は、新居との二重ローン期間ができてしまうことになります。
住宅ローンが残っている方や、自己資金に不安がある方にとっては、住みながらの売却はメリットの多い方法だといえますね。