就職や転職、更新時などに転居を考えることもあるでしょう。
賃貸住宅では、退去する場合事前に連絡しなければなりません。
新居の手続きなどで忘れがちになってしまいますが、トラブルに発展しないためには必要な手続きです。
退去時の注意事項について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
賃貸住宅を退去するときの連絡方法は?
賃貸住宅を退去することが決まったら、できるだけ早く退去する旨を連絡しなければなりません。
大抵の場合、賃貸借契約において退去に関係する事項の取り決めがあり、一定期間以上前に申し出る必要があるためです。
たとえば、契約書に退去日の1ヶ月までに連絡する旨の記載があれば「1週間後に退去したい」と申し出ても、認められません。
申し出から1ヶ月分の家賃を支払わなければならず、もし新居の契約期間と重なっていれば二重で家賃を支払うことになります。
そのため、新居の契約開始なども考慮した上で退去を決定し、早めに連絡しましょう。
退去の手続き方法は物件によって異なりますので、まずは電話連絡が好ましいです。
その後は管理会社や大家さんの指示に従いましょう。
賃貸住宅の退去時、家賃は日割りになるの?
月末に退去する場合はいいですが、月の途中で退去する場合、家賃はどうなるのかも気になるところ。
入居の際はほとんどの物件で家賃の日割り計算をおこないますが、退去の場合はそうとは限りません。
退去月は月割りとしている賃貸住宅も多く、注意が必要です。
日割りではなく月割りの場合は、5日に退去しても30日に退去しても家賃は変わらないため、月末を退去日に設定するほうがよいでしょう。
退去月の家賃については賃貸借契約書に記載がありますので、退去連絡をする前に確認しておいてください。
賃貸住宅の退去時にトラブルになりやすいこととは?
賃貸住宅において、1番トラブルが起きやすいのが退去時だと言われています。
なかでも多いトラブルが、原状回復義務に関する事項です。
退去する際には入居時と同じような状態にして部屋を明け渡すことが原則。
しかし部屋の汚れや傷みなどがどちらの有責によるものなのか分かりづらいため、トラブルに発展しやすいのです。
だからこそ、入居時には部屋の隅々まで入居前から汚れや傷がないか、確認しておかなければなりません。
汚れや傷を見つけたら、スマホのカメラで構いませんので、必ず写真に残しておきましょう。
また、退去時にかかる費用については事前に確認しておきます。
物件によっては住んだ年月、劣化の有無にかかわらず、畳替えやクロスの張り替えが必要となる場合があります。
トラブルにならないためにも、どのような費用がかかるのか、しっかり確認しておきましょう。