不動産の購入を検討する際、まずは「今の年収でどれくらいの金額を借りられるのか」また「毎月返済できる金額」など、年収に応じた資金計画を立てることが大切です。
そこで今回は、不動産の購入を検討されている方に向けて、年収から考える不動産の購入予算について解説します。
年収から立てる資金計画!まずは不動産購入に必要な予算を把握しよう!
不動産を購入する際、まず重要なのは、「銀行からいくら借りられるのか」です。
正確な借入可能額は、金融機関の審査を受けた結果をもとに決まります。
資金計画を立てるにあたって借入可能額を考える際には、年間返済額と返済期間を基準にして考えてみましょう。
なお、年間返済額は年収の25%以内を目安にしてください。
ただし、この年間返済額は、返済しているローンすべてを合計した金額です。
住宅ローン以外にも返済しているものがあれば、合算して考えるように注意してください。
年収から立てる資金計画!不動産購入に必要な予算の計算方法
予算を計算する際の基本的な考え方は、「頭金+借入可能額=購入代金」です。
借入可能金額については先ほどお伝えしましたが、くわえて、自己資金からいくら頭金を入れるか考えてみましょう。
頭金を多く入れれば、それだけ借入金が少なく済むため、返済の負担も軽くなります。
頭金の金額の割合は、不動産の購入金額の10%から15%を目安に考えると良いでしょう。
ただし、ここで注意すべきポイントは、予備費を考慮すること。
当面の生活費はもちろんのこと、病気やケガなどで収入がなくなる可能性も考慮し、万が一の事態に備えて現金を手元に残しておきましょう。
目安として、生活費の3か月から半年分の予備費を用意しておくと安心でしょう。
年収から立てる資金計画!不動産購入における住宅ローンの返済比率とは?
最後に、資金計画を立てるうえで、しっかりと考えなければならないのが「返済比率」です。
返済比率とは、年収に対して年間返済額がどれくらい占めているのかを表す割合のことです。
年収にもよりますが、融資を受ける際には30%から35%までが基準になっており、金融機関によって上限を設定しています。
この割合が高いと、生活の負担が大きくなり、返済が難しくなる可能性があります。
借入可能金額で資金計画を立てるのではなく、返済比率をしっかりと計算して、住宅ローンを組むことが大切です。