不動産を売却したくても、なかなか買い手が見つからない場合があります。
販売活動が長引くと固定資産税などの費用もかさむため、原因の改善は不可欠です。
そこで不動産が売れない原因や、試してみたい改善案について解説します。
不動産が売れない原因とは?
不動産が売れない原因には、主に6つのケースが考えられます。
販売価格に問題がある
近隣の取引相場や築年数といった物件の条件に対して、価格が適正でないと買い手は見つかりにくいでしょう。
物件に問題がある
築古だったり、再建築不可の条件がついていたりする物件は、買いが見つかりにくい傾向にあります。
また土地であれば、広すぎても狭すぎても売れない原因になります。
戸建ての敷地なら、40坪から80坪が標準的な広さです。
立地に問題がある
駅からの距離や商業施設の有無など、立地条件によっても売れない場合があります。
立地条件は変えられないため、別の要素で差別化を図る必要があるでしょう。
売主に問題がある
たとえば居住中の物件を売り出す場合、内見客に与える印象に注意してください。
部屋が片付いていなかったり、室内の汚れがひど買ったりすると、ネガティブな印象を与えてしまうでしょう。
売却時期に問題がある
新年度を控えた1月から3月にかけては、不動産は活発に取引されます。
一方でそれを過ぎた4月から5月頃は、需要が落ち着く傾向にあるため注意してください。
不動産会社に問題がある
媒介契約を結ぶ会社には、取扱物件の得意・不得意があります。
また販売戦略の相性が合わなかったなど、選んだ会社に問題があるかもしれません。
しばらくしても問い合わせ自体が少ないときは、注意が必要です。
不動産が売れないときの改善案
不動産が売れないときの改善案として、まずは販売価格を見直してみましょう。
近隣の成約価格と比較し、適正な価格にすると買い手が見つかりやすくなります。
ただし一度値下げすると元の値段には戻しにくいため、慎重な判断が必要です。
このほか新学期や転勤による需要が期待できる、2月から3月・7月から8月頃に売却するのもおすすめです。
また水回りを中心に、リフォームやリノベーションを実施するのも効果が期待できます。
なおこれらに問題がないにもかかわらず売れない場合は、仲介依頼先の変更を検討してみてください。
あるいは業者が物件を買い取る直接買取や、買取保証付きの仲介などもおすすめです。